防災フェア~地域一体型の防災まつり~

11月1日(月)

 本日、「防災フェア~地域一体型の防災まつり~」を避難所となる川通中学校で学校とPTAの共同事業として開催いたしました。昨年度までは、PTA主催で休業日に実施していましたが、今年度は、昨年度の学校安全の研究(防災)を生かし、全校参加型の課業日に実施しました。来校者は、保護者・地域の方あわせて約100名となり、学校・家庭・地域・消防の総勢300名近くで防災について、ともに学び、考える充実した時間を過ごすことができました。

 午前の生徒の発表では、1年生は防災クイズ、2年生はAED・胸骨圧迫・固定法、3年生はクロスロード・HUG訓練を行い、学年を越えて学び合い、異年齢かつ世代交流を意識した取組を行いました。生徒による発表に参加した保護者・地域・生徒の感想では「クイズ形式でわかりやすく学べておもしろかったです。」「防災意識が高まりました。」「もし怪我をしたらすぐに手当てをし、止血をすることを改めて学べました。」「手当ての方法は、怪我によって異なるので、1つ1つ教えてくれてよかったです。」「災害はいつ起こるか分からないので、色んなことを想定して、家具を固定したり、片付けをしたり、バッグを用意しておいたり、どこから逃げるかなど、事前に準備しておくことが大切だと改めて確認できました。」「地域の安全は地域ぐるみで考えることが大切だ、と改めて感じました。 そのためにはまず、学校が地域の中に溶け込み、地域の方々の顔が見える学校にすることも大切なのだと思いました。」「今年度は例年と違い、生徒の発表の形をとっており、生徒全員参加と言う意味では意義深いものになったと思います。」と防災に関する知識を得ることに加え、体験活動を通して、防災意識が高まったという感想がありました。

 また、給食では、実際に災害が起きたときに炊き出しを自分たちがするつもりで、さいたま市が防災用として備蓄しているアルファ化米を体験してみました。実際に段ボールを開けるところから始め、中に入った手順書通りに作り、水でもご飯が炊けることを学びました。おいしくないと感じた人も多かったと思いますが、実際の災害時には、こうしてご飯が食べられるだけでも非常に貴重なエネルギー源となります。自分たちで災害用のアルファ化米を作る経験やその味も含めて初めての貴重な体験となりました。

 午後の起震車体験では、全学年が震度7のゆれを体験しました。悲鳴をあげる生徒やイスをしっかりつかむ生徒がおり、「怖かった・・・」と言っていました。災害時に経験するのではなく、事前に経験しておくことで、対応が容易になります。今回の経験を踏まえて、災害に対する備えを確認してみましょう。

 放課後には、キッチンカーや吹奏楽部の演奏を楽しむ様子がありました。食や音楽は災害時には被災地にエネルギーを届けるために支援として送られることがあります。キッチンカーで購入した食べ物を片手に演奏を聴き、「上を向いて歩こう」の曲に合わせて手拍子をする様子もあり、元気をもらって防災フェアのフィナーレを迎えました。

 地域防災力を高めるためには日常的に地域とのつながりや関わりを大切にしていくことが一番の備えであり、強化につながります。今回の防災フェアで、多くの地域の皆さまと関わることができたことは、有意義な取組となりました。ご来校いただきました皆さま、本日はありがとうございました。アンケートのご協力もどうぞよろしくお願いいたします。

  • 2025年11月01日 17:04

カレンダー

ブログ内検索

アクセス数